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これは、私の母校である東京慈恵会医科大学の創立者である高木兼寛の言葉です。 私たち医療者は、病気や治療そのものに目を奪われがちですが、単に病気を特定し、それに対する治療だけをしていればいいというものではありません。 私たちは、病を持っている患者さんの心の痛みを理解し、そのために全力を尽くすことが使命だと信じています。それは、痛がっているのは患者さん自身であり、その痛み、苦しみの原因を解明し、取り除くこと・・、これが何よりも大切だからです。
しかしながら、近年の診断技術、検査機器の技術向上により、医療の現場では、必ずしも人そのものに目を向けるわけではありません。 患者さんが痛がっているにも関わらず、機器が異常を特定できずに治療を受けられなかった、という事態も起こっているように思われます。 診察とは、患者さん自身の言葉に耳を傾け、肌の色・状態を見て、患部に触れるという「人対人」の作業で行われるべきもの。 このことを私は信じ、そして、患者さんにも信じていただきたいと思います。私が開業に際して整形外科を選んだ理由には、整形外科の分野は、できることの制限が少なく、ほとんどのことを自らの手で携われるということがありました。入院ができるように病棟を造ったのもそのためです。
そして、「治療できない人はいない」を信念に、来た人は必ず、少しでも楽な状態になって帰っていただくことを常に心がけています。患者さんも、私達医師を信じていただき、治療に専念していただければと思います。 また、「年だから」といった言葉であきらめずに、診察室までぜひ足を運んでください。 |
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